「かぶせを入れてから、口の中が苦い味がする」
「口の中がただれた感じ…」
「口元や顔に湿疹ができた」
「手先、足先の皮膚がむけて痛む」
…このような悩みを持って歯科医院に行き、相談すると、
歯科医師 「気のせいですよ」
患者さん 「そうでしょうか・・・。でも先生、よくならないんです」
歯科医師 「大丈夫ですよ。一時的な症状です。そのうち良くなるでしょう」
患者さん 「・・・」
のように、まるで「歯科治療は金属アレルギーに関係ない」といった応対をされてしまうこともあると聞きます。
しかし、金属を使って歯科治療をしている歯科医自身がそのような意識でいると、医療上重大な見逃しをしてしまう可能性があります。患者様の言葉を傾聴(よく聞く)する必要があると痛感します。もちろん、自戒の念も込めて。
虫歯治療のときに金属のつめ物やかぶせ物を入れたり、部分入れ歯の、歯に引っ掛けるバネの部分など、歯科では金属を使った治療が多いです。すべての方に金属アレルギーが出るわけではありませんが、一度症状が出てしまうと、重篤になることがあります。